Deskferry 編集ガイド

Universal Clipboard が使えない:正しい順番で切り分ける

午後をまるごと失う一番早い方法は、設定を 5 つ変えてから貼り付けることです。

どこで見ても自分のものだと分かる一文を選んで、それをものさしにします。コピーする、試す、ちょうど 1 つだけ変える、また試す。方法はこれだけで、診断と一日がかりの当てずっぽうを分けるのもこれだけです。

以下の順番は、よくあって手間のかからないチェックが先、まれで影響の大きいものが後ろです。上から順に進めてください。下のほうにある派手な対処へ飛ばさないこと。下にあるのには理由があります。

ユニバーサルクリップボードが使えない:まず、そもそも何か届いているのか確かめる

2 台を同じ机に並べます。Mac A で、どのテキストアプリでもいいので「今日の打ち合わせ」という文字をコピー。Mac B で空の書類を開き、すぐに貼り付けます。この間、どちらの Mac でも他のものをコピーしないこと。どこかで 2 回目のコピーをすると、試している項目が置き換わります。

この結果は分かれ道なので、よく読んでください。その文が届いたなら 2 台のあいだの接続は問題なく、抱えているのは内容の種類か貼り付け先アプリの問題です。画像とファイルの節まで飛んでください。何も届かない、あるいは前の項目が届くなら、原因は共通の前提条件のほうにあります。次の 2 つの節が、実際に壊れやすい順でそこを追います。

アカウント、それから Handoff

両方の Mac で同じ Apple Account。みんなが一番自信を持っていて、一番よく間違えている条件です。それぞれの Mac でシステム設定を開き、サイドバー上部のアカウント名をクリックして、サインインに使っているメールアドレスを見比べます。表示名ではありません。別々のアカウントでも同じ表示名にできてしまいます。Mac のログイン名も違います。App Store の購入用アカウントも別物です。2 つのアドレスが違っていたら、ここで読むのをやめてかまいません。これより下は何の役にも立ちません。その場合どうするかは最後の節にあります。

次が Handoff。スイッチ 1 つで機能全体を黙って無効にしてしまうからです。macOS Ventura 13 以降なら、システム設定 →「一般」→「AirDrop と Continuity」(バージョンによっては「AirDrop と Handoff」)を開き、この Mac と iCloud デバイス間の Handoff を許可します。それより古い macOS では、システム環境設定の「一般」に同じチェックボックスがあります。壊れているように見えるほうだけでなく、両方の Mac を見てください。そしてもう一度、例の一文でテスト。これで動いたら終わりです。動かなければ原因はここではなかったので、オンのままにしておいて先へ進みます。

次に電波、距離、そしてコピーし直し

Wi-Fi と Bluetooth は両端でオン、2 台は近くに置いたまま。有線ネットワークの人がここで引っかかります。Ethernet ケーブルは Wi-Fi の条件を満たしませんし、テキストが Bluetooth を通るわけではなくても Bluetooth はオンでなければいけません。両端で両方をオンにし、テストのあいだは手を伸ばせば届く距離に置いて、もう一度あの一文をコピーします。

ここからが、設定の一覧を診断に変える作法です。条件を 1 つだけ変え、試し、3 つの結果のどれだったかを書き留める。新しい文が届いた――いま変えたものが原因でした。前の項目が届いた――経路は生きているが、最新のコピーが共有されなかった。コピーし直して、もっと早く貼ってください。ペーストが選べない――それは接続ではなく、貼り付け先のアプリかフォルダを指しています。

条件がすべて本当に満たされているなら、次は一般的な対処を、この順で。まず Mac B で別のテキストアプリを試します。片方で成功してもう片方で失敗するなら、それは Continuity ではなくそのアプリの扱いの話です。次に作業を保存して 2 台とも再起動。それからシステムアップデートの確認。再起動や設定変更のあとは、必ず新しい一文をコピーすること。すでにクリップボードにあった項目を貼っても、何の証明にもなりません。iCloud からのサインアウトやシステムファイルの削除は、この線よりはるか下です。そもそも一覧に載せるべきかどうかも怪しい。

テキストは通るのに画像やファイルが通らないとき

これは別の不具合で、たいてい悪いのは貼り付け先です。画像には画像を受け付けるアプリが要ります。ファイルそのものにはテキスト書類ではなく Finder のフォルダが要ります。ファイル丸ごとのコピーはシステムのバージョン条件も上がり、ほかの Continuity の条件に加えて、両方の Mac に少なくとも macOS High Sierra 10.13 が必要です。それから、自分が何をコピーしたのかも確認を。Finder でファイルを選べばファイルがコピーされますが、名前の変更欄で名前が選択されている状態ではテキストがコピーされます。ファイル名だけがぽつんと届くのはこれが理由です。

そのファイルを誰かが待っているなら、原因究明で仕事を止めないこと。AirDrop で送ってしまい、クリップボードにはあとで戻ってくればいい。AirDrop が成功すること自体もささやかな証拠になります。電波は出ていて 2 台は互いを見つけられる、ということですから、容疑者リストのなかでアカウントと Handoff の順位が上がります。

アカウントが今後もそろわないなら

なかには直しようのないものもあります。条件が設定ではなく構造だからです。会社が管理する Mac と個人の Mac が別々の Apple Account である場合。Apple の Continuity 対応リストに載らないほど古い機種である場合。どれだけ丁寧に切り分けても、このどちらも動きません。

macOS 14 以降なら、Deskferry が回避手段のひとつになります。同じローカルネットワーク上で Mac 同士を信頼グループとしてペアリングするので、それぞれがどのアカウントでサインインしているかは関係なくなります。管理者が Add Mac を使い、参加する側の Mac が Join a Group を使い、120 秒有効な 6 桁のコードと管理者の承認でペアリングが完了します。設定の全体像はクリップボード同期ガイドにあります。その道を選ぶ前に注意が 2 つ。2 台は互いに到達できるネットワーク上になければならず、遠隔のクリップボードにはなりません。そして両方の Mac に macOS 14 以降が必要です。Mac App Store でのダウンロード自体は無料です。Mac が Apple の条件を満たしているのなら、標準機能のほうが答えとしては単純で、先にそちらを直す価値があります。

公式の参考資料

Apple の機能資料は 2026 年 9 月 16 日に確認しました。Deskferry は Apple とは独立したソフトウェアです。

よくある質問

よくある質問への回答

どうして古い項目ばかり貼り付けられるのですか?

新しいコピーがもう一方の Mac に渡っていないか、そのあとに別の何かがコピーされて入れ替わったかのどちらかです。見間違えようのない短い一文をコピーして数秒以内に貼り、それでも古い項目が勝つなら接続の問題として扱い、アカウントと Handoff の確認に戻ってください。

有線接続なので Wi-Fi や Bluetooth はオフでもいいですか?

だめです。何につながっていようと、両端で両方の電波をオンにする必要があります。Handoff、同じ Apple Account、2 台が近くにあることも合わせて必要です。

App Store のアカウントは両方の Mac で同じです。それで足りますか?

とは限りません。しかもこれは、正しく見えるのに失敗する厄介なケースです。効くのは macOS 自体がサインインしている Apple Account、つまりシステム設定の一番上に出ているものです。購入用の App Store アカウントを共有したまま、システム側のアカウントが 2 つに分かれていることは平気で起こります。

iCloud のサインアウトは早めに試すべきですか?

いいえ、終盤に置いてください。距離、Wi-Fi、Bluetooth、Handoff、プレーンテキストのコピーし直し、再起動。よくある原因はここまででだいたい尽きますし、費用もかかりません。サインアウトはメール、写真、メッセージなどにも影響します。クリップボードのためにアカウントをいじる前に、Apple 自身の案内に従ってください。

ガイド

次に読みたいガイド

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次の一歩は、シンプルに。

別の Mac で続きを進める。ファイルを渡す。前にコピーした内容を見つける。

macOS 14 以降 · 履歴は 1 台で利用可能 · 同期には相互に到達可能な LAN が必要