Deskferry 編集ガイド

Mac 間のコピペ方法:受け渡しを確実に一度通す

5 つの条件がそろってはじめて動きます。たいていの人は、そのうち 4 つまでは合っています。

小さなものが、よりによって使っていないほうの Mac に置き去りになっている。一文、リンク、もう一台のブラウザで開きたいスクリーンショット。自分宛てにメールしても届きますが、毎回どこか間抜けです。

Apple はまさにこの瞬間のために Universal Clipboard を作りました。うまく動いているときは意識すらしません。こちらでコピー、あちらでペースト。厄介なのは、それを入れるボタンがないことです。5 つの条件が同時に成立したときだけ勝手に働きはじめる仕組みで、ここを読んでいるということは、おそらく 4 つまではもう成立しています。

そこで、まず 5 つの条件。次に、動いた証拠になる小さなテストペースト。最後に、どう調べても解決しない状況――つまり、条件を永遠に満たせない 2 台の話をします。

Mac 間でコピペする方法:5 つの条件をそろえる

Universal Clipboard という名前の設定項目はありません。スイッチもメニュー項目もない。条件が整うと自分で動きだす作りで、だからこそ「不安定」に見えます。実際には条件が欠けているだけです。確認に入る前に 2 つ。まず、どちらの Mac も Apple が Continuity 対応として挙げている機種である必要があり、この 1 項目だけは自分ではどうにもなりません。もう 1 つは Handoff で、知らないうちにオフになっている率が一番高いのがこれです。macOS Ventura 13 以降ならシステム設定 →「一般」→「AirDrop と Continuity」(バージョンによっては「AirDrop と Handoff」と表示されます)にあり、オンにしたいのは Allow Handoff between this Mac and your iCloud devices です。それより古い macOS でも、システム環境設定の「一般」に同じチェックボックスがあります。

この 2 つを越えたら、次の 5 つが同時に成り立っていなければなりません。

  • どちらの Mac も同じ Apple Account でサインインしている
  • 両方とも Wi-Fi がオン
  • 両方とも Bluetooth がオン
  • 両方とも Handoff が有効
  • 2 台が近くにある
  1. Mac A で普通のテキストを短く 1 行選びます。このページの一文でも構いません。そして Command-C。まずはプレーンテキストから。いちばん証明しやすいケースで、これが失敗すれば原因は接続側だと分かり、ファイルの権限で 1 時間溶かさずに済みます。
  2. Mac B のところへ行きます。空のテキスト書類にカーソルを置いて Command-V。
  3. 同じ文が現れたか確かめます。ひとつ注意。この間にどちらの Mac でも何かをコピーしないこと。共有される項目は一時的なもので、新しいコピーのたびに上書きされます。

受け取れる場所に貼り付ける

プレーンテキストが安定して渡るようになれば、同じ 2 つのキー操作でリンクも画像も運べます。画像は、画像を受け付けるアプリが要ります。リンクはアドレス欄かテキストフィールドを求めます。ファイルそのものは Mac A の Finder でコピーして Mac B の Finder のフォルダに貼る形になり、これだけは上の条件に加えて、両方に macOS High Sierra 10.13 以降が求められます。

貼り付け先は迷いようのない場所にしてください。一文なら空の書類、ファイルなら自分が書き込めるフォルダ。それから、届いたものを見ます。テキストなら読む、ファイルなら開く。ファイルではなくファイル名がテキストとして届いたなら、問題は転送ではなくコピーのほうです。Mac A の Finder に戻り、Escape で名前の変更欄を抜け、ファイルを 1 回クリックして、もう一度コピーします。

「ペースト」がグレーアウトしているときは、たいてい接続ではなく貼り付け先の話をしています。そのフィールドがコピーした種類を受け付けないか、そのフォルダに書き込めないか。結論を出す前に、空の書類で普通のテキストを試してください。プレーンテキストすら貼れないなら、もっと手前に原因があります。Universal Clipboard のトラブルシューティングが決まった順番で追いかけるので、設定をやみくもに切り替えずに済みます。

アカウントが一生そろわないとき

あのリストのうち 2 つは、どうにもならない項目です。両方の Mac で同じ Apple Account、そして Apple の対応機種リスト。会社が管理する Mac と自宅の自分の Mac は別々のアカウントでサインインしていて、いくら調べてもそれが 1 つになることはありません。Deskferry が作られたのは、まさにこの隙間のためです。共有アカウントではなく信頼グループを使い、同じローカルネットワーク上の Mac 同士で現在のコピーを運びます。あいだにインターネットの中継はありません。

アカウントの条件を、ペアリングの一手間と引き換えにする形です。グループを持つ側の Mac で管理者が Add Mac を使い、もう一方の Mac では Join a Group を使います。6 桁のコードの有効時間は 120 秒、試行は 3 回まで。2 台目が入るには管理者の承認が要ります。そこから先のコピーと貼り付けは、上で書いたものとまったく同じ見た目です。テキスト・リンク・画像は Free プランの範囲。ファイルと動画は Pro か Max、フォルダは Max が必要で、詳しくは Finder でのファイル転送ガイドにまとめてあります。

Deskferry は各 Mac に履歴もローカルに保存するので、記録した側の Mac でなら前のコピーを探し直せます。制限は 3 つ、はっきり書いておきます。macOS 14 以降が必要なこと。2 台が互いに実際に到達できるネットワーク上にいる必要があり、街の反対側にある Mac は対象外なこと。そして iPhone や iPad には何もしないこと――そちらは Apple の Continuity の担当のままです。さらに、Mac App Store で無料ダウンロードでき、Pro と Max はアプリ内課金です。それに、2 台がすでに Apple の条件を満たしているなら、Universal Clipboard のほうが近道です。まずそちらを直してください。

公式の参考資料

Apple の機能資料は 2026 年 9 月 16 日に確認しました。Deskferry は Apple とは独立したソフトウェアです。

よくある質問

よくある質問への回答

コピーした内容は、どれくらいで消えますか?

時間ではなく秒の単位です。しかもどちらかの Mac で次に何かをコピーした瞬間に消えたと思ってください。共有される項目は一時的で、新しいコピーが前のものを上書きします。あとでまた使うなら、書類に貼っておくか、コピーする時点でクリップボード履歴を動かしておくこと。あとから履歴をオンにしても、過去にさかのぼって拾うことはできません。

先に「共有」や AirDrop を開く必要がありますか?

いりません。5 つの条件がそろっていれば、片方でコピーしてもう片方で貼るだけ、あいだに何もありません。「共有」→「AirDrop」はまったく別の経路で、向いている仕事も別です。ファイルを送ること、とくに自分以外の誰かへ送ることです。

ファイルではなくファイル名が届いたのはなぜですか?

コピーされたのがテキストだったからです。Finder で名前の変更欄が開いていたときや、書類のなかでファイル名を選択していたときによく起きます。送り元の Mac の Finder で名前の変更欄から抜け、ファイルを 1 回クリックして選び、Command-C。それからもう一方の Mac の Finder のフォルダに貼り付けます。

片方が仕事用アカウント、もう片方が個人用でも使えますか?

Universal Clipboard では無理です。デバイス間で 1 つの Apple Account を共有する前提で作られていて、そこは回避できる設定ではありません。抜け道になるのが Deskferry のローカル信頼グループで、あいだにアカウントを挟まず 2 台を直接ペアリングします。両側の設定手順を見てください。どちらの Mac もサインインするアカウントを変えずに済みます。

ペーストがグレーアウトしています。まず何を見ますか?

何よりも先に貼り付け先です。そのフィールドやフォルダは、コピーした種類のものを受け取れるか。そこに書き込めるか。空の書類で普通のテキストを試し直してください。プレーンテキストも通らないなら接続の問題で、次は接続のトラブルシューティングへ。

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次の一歩は、シンプルに。

別の Mac で続きを進める。ファイルを渡す。前にコピーした内容を見つける。

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